アート 絵の技術について(完全自己流)2


 上達の為に、技術書などの本から学ぶことも良いと思います。僕自身は技術書はあまり読みませんでしたが、ぼくの今の考えで本から学ぶ方法としてオススメするのは美術の窓の技法講座のコーナーす。

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美術の窓 作家による技法講座

 毎月だか、なんだかで、それぞれの作家さんが1人づつ数月刊に渡って惜しげもなく、各自の絵の技術を公開しています。材料やら支持体やらまで細かく載っています。まずはそこから描き方を探ってみては如何でしょう。色々試して自分の好みの描き方が参考程度に見つかったら、そのうちオリジナルの描き方を探ったり、描き方でなくとも絵の内容自体どういうものを描くかを考えていっても良いと思います。いずれ自分が公に作品を発表する段階になったらオリジナルの表現は身につけたほうが良いです。
 先程お話したようにバックナンバーで自分の好みの作風を描く作家さんが技法を紹介しているナンバーを購入して描き方を参考程度に学ぶことは、かなりオススメだと思います。ただし一般的に発売されている技法書は本当の初心者の方以外は僕はオススメしません。むしろあれを読んで望むように出来ない方には、楽しくないと思います。
 なんでもそうだと思いますけど、楽しんで出来るものは上達しますよね。逆に好きでもないものを基礎が大事だからとか思って、何枚も描いててもあんまり上手くならずに、一般レベルに落ち着いてしまうと思います。
 年配の作家さんとか、古い方々は基礎が大事とか、実際に見て描けとか言われますが、そんなものを見なくとも基礎なんかそこまで無くても大丈夫と思います。綺麗な絵も落書きも何でも描ける会田誠さんも、実際に観て描かなくても写真だけで十分描けると言っています。何度か作品を拝見しましたが本当に器用です。
 思うのですが、基礎を大事にして、ちゃんとした美術のプロセスを踏んできた方々はマジョリティですが、その方々って成功しているのでしょうか。アートの世界は、むしろ道を外れたマイノリティな方々の方が成功していると思うのですがどうでしょう。自分のことは棚に上げて言いましたが。
 
 ここから絵の描き方(油絵)を物凄く大雑把に、お話します。ぼくは最初は油絵から始めたので油絵の描き方を自己流でお話します。あくまでぼくの完全な自己流のことですから、やり方が合わない方は大勢居るとは思います。それでもご参考になれば。
 油絵は最も難しくて、最も画材が多く敷居が高いイメージですが、実際にぼくが油絵を描いていたときは単純で、オイル(溶き油)は1個しか使いませんでした。技法書とか、おそらく教室で教えられたりすると下地用の油(テレピンやペトロール等の揮発性油)、本描きする油(リーシードやポピー等の乾性油)と分けると教わると思いますが、どちらも必要はなくペンディングオイル1本で十分に上手な写実絵画が描けます。

 ペンディングオイルは乾性油と揮発性油を描きやすい割合で調合されたものです。横着が得意な僕のお気に入りのアイテムです。コレ一本で描き出しから仕上げまで使えます。というのもこの油が凄く便利なこともさることながら、ぼくの考えですと写実絵画は”薄塗り+色の乱雑”なので、そのルールさえ合っていれば色んな油を使う必要はありません。数種の絵具に数本の筆に1本の油が Simple is best です。色々な道具があると逆に何をしていいかが解りづらく、上手く行ってもどうやって描いたのか覚えていないことがあります。ぼくも使う筆は色々昔揃えても結局馴染みの数本しか使っていません。シンプルが一番です。それで描けるようになったと思ったら色々自己流のアレンジを考えて実験して誰も出来ないようなレベルにチャレンジしていけば良いんです。ちなみに僕は描きやすく、洗いやすく、筆が広がり難い、形状記憶でしかも安いというナイロン毛の丸善インターロンを世界堂で買って使っています。描き方から道具から、とことん今風です。今の時代の作家の方が昔の時代の作家さんよりも描写が上手いのは新しい道具を使いこなしている、ということもあるかもしれませんね。


 また長くなってしまうので次回は写実油絵の描き方(薄塗り)にして更に次回で写実油絵の描き方(色の乱雑)についてお話します。油絵でなくとも全ての画材に共通しますので写実の技術について参考になればと思います。決してこのテーマを引っ張るわけでは御座いません^^;



 

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