若手芸人さんと絵描きと

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 昨日友人に誘われて新宿の松竹芸能の若手のお笑いライブを始めて観に行きました。

 その友人の友人がライブやるから、お前はお笑い好きだし一緒に行こうと言われていざ新宿へ。
 ぼくは横浜生まれで都会的な環境で育ちましたが、都会は大嫌い(とくに新宿)なので仕事以外では行かないのですが、友人の顔を立てたくて行ってきました。
 ピカデリーという映画館のすぐ横辺りにある”角座”ということろの6Fでした。おそらく若手の為の箱なのでしょうか、広くはないところで20組の芸人さん達の前半漫才と後半大喜利と言うのでしょうか?芸人さんが、お題をもらってそれでボケていくという構成で2時間弱でした。実は僕はものすごくお笑い自体好きなので面白かったです。

 それで思ったのが、昔は漠然と芸人さんと絵描きって似てると思っていましたが、芸人さんと似てるのはバンドやってる人たちかなと思いました。
 よほど安定してブレイクしている人以外は絵描きは皆副業を持たないとやっていけませんからアルバイトや美術予備校の講師かカルチャーや教室の先生で収入得ながらやってる人が多いですね。普通にサラリーマンの方も結構います。

 芸人さんもアルバイトやいろいろ仕事しながらライブなどやっていますよね。でも芸人さんの”若手”は絵描きよりも年齢層高めですね。角座でやっていた20組の芸人さんの中で僕が観た投票で一位だった芸人さんは4、5年振りに昇格できたと言っていました。でも、そこでの昇格といっても単独でライブできるにはまだ遥か先です。20組で漫才2分でした。それで投票数の低い芸人さんは次回は出られない。そういうシステムでした。
 芸人、バンド、絵描きを比べたら最も厳しいのが芸人さんだと思います。

 本業が食えない業種としてそのお三方とはシンパシーを感じずにはいられないでいましたが、芸人さん達が上に上がっていくのに遥かに高い壁を想像すると少し重い気持ちにもなってしまいました。絵描きはうまくやればそこまで苦難ではありません。まともにギャラリーや百貨店のグールプ展など重ねていけば百貨店で個展くらいは大体いけます。まあ、それがゴールでは全くなくてスタートでしかありませんが、芸人さんも単独ライブが同じ土俵だと思います。

 思ったのが、芸人さんとバンドマンってファンの方がいますね。ステージでネタや演奏してる姿は派手でやっぱりカッコイイと思います。絵描きは地味で絵が好きなひとなんてほぼ居ませんし、ああいったタイプのファンなどはいません。その代わり息は長いと思います。

 才能の世界なのに一般の方より貧乏で年収も低くて食べて行けないけどやってるって悔しいですけど、やるんですよね。いやその悔しさで動いてるのかもしれません。有名になって見返してやりたい~って思うのかもしれません。
 村上隆さんが芸術企業論かなにかで絵描きなんて猿回しの猿以下とおしゃったりしていましたが、実際の立場はそうですね。絵描きはデパートなどで販売員の方に◯◯先生なんて、言われたりしますが、現実と肩書のギャップに可笑しさを感じます。

 好きなことは仕事にするなって言葉は的を得ていると思います。
絵で言ったら、本業にすると制作スピートと費用対効果も意識して一枚の絵にかける時間を計算しないとやっていけませんから、そうなると制作に苦が生まれますね。楽しい状態で好きに描くには絵が副業くらいが一番良いのではないかと思います。
 楽しいなんかアマチュアだよと言う絵描き一本で生計を立てている方もいますが、生活の為に楽しさも感じれず流れ作業でポンポン描いた作品ってホントに良い作品なのか疑問に思います。
良い作品にするには余裕があって健全な状態で描かないと駄目な気がします。
 写実の島村信之さんとか超絶写実の作家さんって年に5枚も描いていませんよね。号値段がある程度高くても、それでは明らかに生活できません。
 副業を持ってるからこそ、作品が年に5枚以下なんですよね。でもだからこそじっくり制作できて良い作品になるのではないでしょうか。

 ぼくもそういうスタンスでやっていくつもりです。
 なにか芸人さんから久々に色々考えてしまいましたw^^



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