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沖縄県で写実の展覧会(ホキ美術館展)に行ってきました

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今更ですが、沖縄で写実絵画オンリーの展覧会が開催していました。


大昔に千葉で観たので、観に行かなくてもよかったのですが一応自分も独自のリアリズムを軸にしていますので再確認のために7、8年振りくらいに観に行ってきました。

沖縄県立美術館(通称おきみゅー)です。

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6日に収蔵作家の一人の安彦文平氏が講演会を行う予定があったので、それに合わせて行きました。
作品点数は少々少ないですが大きな作品が多く64点ありました。






ホキ収蔵作家の描写力           

大きな作品は100号以上ですが、基本的に100号サイズの作品は自身が所属している公募展用か、団体に所属していない作家はそれ以外の公募に出展する目的で描かれたものと思います。


観てきた感想は千葉に展示してあった時と特に変わったことはありませんでした。
確かに上手なのですが、写実作品はそこで終わってしまいますね。

僕が初めて写実絵画専門のホキ美術館にタマ美の同級生を誘って行ったのが7,8年前でした。
まだコンクールも含めて外に作品を展示した経験が無かったときのことですが、初めて国内作家の写実作品を観たときの正直に思った感想は

「大体の作品も、そこまで(描写技術が)ではないんだなあ。。
 遠くで観ると縮小されて綺麗に観えるけど、近くで観ると結構荒い。。」

これが正直に思ったことでした。
生の絵画よりも画集などを集めてよく見ていたからか、それとも期待値が高過ぎたのか、とにかく大半の作品は実際に観て思ったほどでもありませんでした。
生の写実作品よりも印刷された画集のほうが縮図されて荒いタッチも見えないですから、「やっぱり画集でいい」という風に思ったほどです。

僕は人物画専門なので人物画に限って言いますと、髪の毛も一本づつ描いているほど細かい写実描写をされている作家は、ほんの数人だけでした。
こんなことを何者でもない僕が言うなんて偉そうにと思いますが、正直にそう思ったのです。
空気遠近法的に人物など輪郭や髪の毛をボカすと綺麗に観えるのですけど、誤魔化しのテクニックとしても使えるので、全部細かいところまでガチガチに描き込んである写実が好きです。

(ただの写実絵画には感動はありませんでしたが、昔、山口晃さんと会田誠さんの展覧会で観た会田誠さんのミキサーの作品には驚きました。会田誠さんの作風は上手なのですが完全に写実作家というわけではないのですが、誰よりも描写力が高くて、その上スケールも超絶大きくて、描写技術と根性と作風のセンス全てに感動しました。コンセプチュアルな現代美術の写実のほうが自分は好みです。)



ホキの中でも際立つ5人(人物画の作家のみ) 

しかし、そんな僕でも良いなと思える作家は居ます。

僕が思う世代の近い若手の写実作家で描写力とセンスが光る作家は、山本大貴氏ただ一人ですね。彼だけ飛び抜けています。
売り絵でも手抜きと言えない作品を描いていますし、果敢に難しいテーマに挑戦していることもとても好感が持てます。
前に白日会の合宿に参加したときに同じ部屋だったのですが、本人も物凄く謙虚な人でビックリしました。

僕は作品を観たら、その作家が苦労して描いているのか楽に描いているのか解ります。
苦労して描き上げた作品より楽に描いてる作家が好きです。

さらっと楽に描いていると思われる作家のベスト1は森本草介さんですね。
次が山本大貴氏で次が島村信之さん、でも個人的に最も好きな写実作家は大矢英雄さんでした。

でも単純に描写力だけで言ったら、ぶっちぎりで石黒賢一郎さんでしょうね。
石黒さんの描写力はワールドクラスなリアリズムと思います。

この5人だけは人物画の写実作家の中でも群を抜いています。




勝手にランキング          

ホキの写実作家(人物画のみ)を私が個人的にランキングすると。。

描写力
1位 石黒賢一郎 
2位 大矢英雄
3位 山本大貴
4位 島村信之
5位 森本草介

作品内容
1位 山本大貴
2位 石黒賢一郎
3位 島村信之
4位 大矢英雄
5位 森本草介

こういう結果になります。
描写力も作品内容も1位と2位ではかなり差があります。

描写力は超絶ぶっちぎりで石黒さんです。
頭おかしいほど上手いです。
描写にこだわっている分、作品枚数は少ないです。
(余談ですが、この方の所属ギャラリーが僕が唯一所属してみたかったギャラリー小暮なのですが、石黒さんが月間美術デビュー展の審査員のときだったら、頼めたのに。。と個人的に思うところはあります。。)

作品内容としては山本大貴くんですね。彼の世界観は面白いです。
まだ若いですし、彼のアイデアの元も知っています。いつまでも枯渇しないでしょう。
また、いろいろ作風が変わることが作家として最も尊敬できる部分です。
毎回同じような絵を描くのは簡単ですが挑戦することは困難です。
しかしそれ以上に楽しさもあります。
彼のように売れっ子で年間描く枚数が多いにもかかわらず、挑戦して作風が変わっていく作家はクラシックな作家の中では稀有な存在と思います。

森本草介さんはこの中でも最も写実で有名人ですね。
というか画家としても超がつくほど大御所ですし、現存する作家では最も高額なのではないでしょうか。1号(ハガキ大程度のサイズ)300万くらいしますよね。
画集も持っていますし、最初に写実を目指した時はかなり参考にしました。
予備校時代に薄塗りが写実のポイントと自分で気付いたキッカケは森本草介さんの画集がヒントになりました。

島村信之さんは、ウィリアム・ブーグローに影響を強く受けているので、人物がブーグロー並かそれ以上に美しいです。ボカシてありますが、とても綺麗な人物画で、美しさで言ったらナンバーワンですね。ボカシてありますが、描くところはとても細かく描かれていています。正直好きな画風です。

大矢英雄さんは個人的に最も好きな人物画です。とにかく技巧派で、この方の人物だけは描き方が超絶オリジナルです。テンペラ技法ですが独特の描き方です。ここまで凄い技術は観たことがありません。こういう派手さは無いけど大人そうな職人気質の作品に惹かれますね。




展示物の写真撮影禁止              

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ところで、いざ中に入ろうとしたら例によって撮影禁止のマークが入り口に貼られていました。
なので残念ながら展示風景はお見せできません。

ホントにどこの美術館でも通常は禁止していますよね。

これってなぜかと言うと、
日本の美術館は箱物行政の象徴で美術館自体がコレクションしている作品がほとんど無い。したがって企画展がメインとなり、館所有の作品で常設展を十分に行えない問題がまず有ります(それはまさにハコだけで、中身の無い巨大なレンタルスペースと化しています)。




禁止の理由             

で、企画だと写真OKで常設だとなぜNGなのか。
その大本の理由はズバリ「著作権」です。

館が持っていない作品は他人(作家や没作家の遺族、コレクター、他)がその作品の著作権を所有していますから、好き勝手に写真に収められないんです。

各美術館によってそれぞれルールが違いますが、
念の為「おきみゅー」の学芸員の方にも確認致しました(一部カメラのフラッシュが作品にダメージを与えるので禁止にしている美術館もあります)。

他には著作権料が発生する作家さんもいるということも撮影禁止の要因にもなっているようです。
(森本草介氏か野田弘志氏など画集が出版されていますしね。。)。


まあでも写真撮影についても、
スマホでの撮影なんか別にどうってことないんじゃないかと個人的には思いますね。

色んな事情があるのでしょうが、欧米と違いすぎます。
来場されたお客さんにSNSなどで広めてくれて話題になった方が作家としても館としても良いと思いますけどね。。




収蔵作家の方の講演会           

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僕がおきみゅーに行ったときは安彦文平先生が講演会を行う日だったので、ちょっと聞いてみたいことがあって講演会に出席してみました。
ホキは白日会(写実を標榜している公的な美術団体)の会員が多いのですが、安彦先生は珍しく無所属でした。

講演会は短くて一時間で終了しました。
内容は作品説明でした。

他の写実作家の方のお話もありました。
その中で気になったのが名前は忘れてしまいましたが、安彦氏よりも年配の先輩作家さんで名のある写実作家が居たらしいですが、その作家さんはきちんとした定職が無かったようです。画業が仕事としてありますが、正直写実作家はとてもじゃないですが食えないので、奥さんがお仕事されていたようです。
こういう話は案外耳にします。
一人画集も出している方で、ぼくも好きな写実作家がいるのですが、その方も以前ギャラリーでお見かけしましたが、制作日数がかかるので一年に一枚とか描けないという話を聞きました。正直一年に一枚ではデパートやギャラリーで作品が売れても食えないですよね。ましてや家庭がある方はなおさら。なので副業をしている方が多いです(デパートなら三等分、ギャラリーなら二等分の分前)。
すごく有名だけど実はヒモ生活という作家も昔から一部にはいます。



講演の最後に質問してみました       

講演が終わって最後に、個人的に聞きたかったすごくイヤラシイ質問をしてみました。

写実作家の収益について

「すみません、質問よろしいでしょうか。」

安彦先生「はい、どうぞ。」

「写実作家の方々って年間描く枚数が少ないですよね。年に一枚しか描けない作家もいますし。教室とか教授とか副業が無い作家は、それでどうやって生計を立てているのですか。」

安彦先生「それはですね~。。僕もよくわからないんですよ(苦笑)。でも作品の単価が高いですからね。」

「単価が高いと言っても年に売れても一枚じゃ生活できませんよね。例えば一枚300万でもデパートなら100万にしかまりませんし。ギャラリーでも150万ですよね。」

安彦先生「う~ん。。どうやっているんでしょうね(汗)」


日本のリアリズムのレベルについて

「すみません、もう一つ質問があります。ぶっちゃけ日本のリアズムって世界で通用すると思いますか。」

安彦先生「というのは?」

「日本の写実のレベルって欧米から観たら全然で、正直ここで(ホキで)収蔵されている描写力の作家って欧米じゃゴマンと居て、もっと凄い描写の作家もゴロゴロいますよね。その次元で日本の写実って海外で通用しますかね。まして今の時代に”写実”という技術だけのものが海外で通用するとは思えないのですが。先生はどう思われますか。」

安彦先生「確かにそうですね。うん。海外ではいますね。。」

「すみません、変な質問してしまって。ありがとう御座いました。」



最後に         

僕の質問がエグくて安彦先生は若干困っていらっしゃったかもしれません。
しかしせっかくの機会なので、当たり障りのない無味乾燥なことを聞くくらいなら、面白いことを聞いてみようと思ったんです。
ぼくの愚問にもお答え頂いて感謝致します。

それとホキ美術館は国内の写実作家の作品を収蔵していますが、これはクラシックなスタイルの作家に限定しています。
現代美術にはもっとリアルに描ける作家も中にはいますが、彼らは団体に所属はせずに個人で動いているので、ホキなどクラシックなところで評価された作家が好きな場所にはお呼ばれしません。
あくまでクラシック系の写実作家のみの美術館です。
※石黒さんや山本大貴氏など現代美術系のギャラリーにも扱われていたりもしますが、彼らはクラシック系の作家です。


いつも思っていますが、
SNSでもなんでもそうですが、”質”だけで評価されるほど世の中甘くありません。
今の時代、”質より量”です。
多くの人に知ってもらうことが、ファンの獲得になり、そのファンの一部が作品を購入する。
質が良くても誰も知らなきゃ作品も買われません。
だから低品質でも毎日SNSなどに発信してる人は認知度が高まり、ファンが増えて、結果作品が買われる。メディアなどで認知度が上がった人もファンが一定数つくのと同じです。

今は作家はギャラリーが育てる時代ではなく、自分自身でプロモーションしなくては売れない時代です。現代美術の作家なら尚更。。

とにかく重い腰を上げて量を発信するしかないんですね作家は。



写実を軸にした絵描きの人物デッサン画(動画あり)



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超久々にデッサンを描いてみました。

鉛筆デッサンです。

結構適当に描いて、
制作時間は約3時間でした。
髪の毛の陰影とキワをもっとハッキリ描けば、より美しくなりますが、そこまでやらなくてもいいやということで3時間でキリもいいので終了。

ちなみにモデルさんは自分で雇ったプロです(素人は使いません)。




粉描きの技法(動画)                   

デッサンですが、美大の受験生時代に使った技法です。

当時は単純に「粉描き」と言っていました。

と言っても、僕がタマ美を一発志望で受験したときはもう14年前なので、今の受験生がこれをやっているか、知りません(多分使っていると思いますが)

アート好きな一般の方でも、美大受験を知らない方々はこういう描き方は初めて知るのではないでしょうか。


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描き方は鉛筆の粉を使って刷り込むように描いています。
白い部分は描かないか、デッサン用の練り消しを使って白い部分を出します。
この技法は芸大、タマムサ、その他多くの受験生が使っていた描き方です。
デザイン、彫刻、工芸などではなく、油画など特に絵画系の受験生が使っていましたね。

僕も昔タマ美の試験でこれを使って描きました。
しかし試験会場で支給されたもの(鉛筆に消しゴムだけ。当然ヤスリなし)しか使えなかったので、刷り込む用の布はあらかじめ用意して着てきた長袖の服の袖を使って刷り込んで描いたり、指で刷り込んだりもしました。※ぼくは一番前の席だったので試験官からも丸見えで、ビクビクしながら袖を伸ばして描いていましたが特に注意されませんでした


まあ技法と言っても、誰でも上手く描けるわけではありませんし個人差も多少ありますが、使う道具も最低限、鉛筆の粉(鉛筆)、ヤスリ、擦筆、練り消し、刷り込む用の布さえあれば描けますし、色もカラーでないので超絶簡単です。

最初は上手く描けないと思いますが、慣れたら楽です。
静物でも風景でもなんでも描けます。



制作小話                          

これの以前に描いたデッサンは下のデッサンです。

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それでこれがいつ描かれたのか調べてみたら、

2012年 4月 2日でした!

およそ7年ぶり!(^皿^



デッサンなんて描くのって、ま~大体7年ぶりくらいかなぁ~
なんて思っていましたが、ちょうどそのくらいでした。

しかし7年間一切デッサンを描いていませんが
「描けるでしょ」
と思って、そのとおりに描けたのでよかったです。

昔ほど苦戦しなかったので、なんだかんだで上達しているものですね。
紙は色を乗せすぎると消せなくなるし、消しても跡が残り、耐久性の無いぶん、紙がボロボロになるので、そこだけ神経を使うんです。
水彩と同じで一発勝負なのは変わりませんね。


動画に撮っていたので、完成までトータルどれくらいかかったのか約3時間でした。
7年前より早かったと思います。

いつも思うのですけど、絵画においてはブランクはさほど感じません。
デッサンだけでなく、絵の具を使った本作(タブロー)も半年描かないでも描けます。

しかも毎回以前のものより上達しているので、絵は一日でも休むと感覚を失うとか言われるようなスポーツなどとは違うのだろうかと思っています。

まあでも、そのかわり間を開けると描き方を忘れるので、それが若干厄介だったりするときはあります^^;

そういうときは、ついでに思い切って新しい画法を自分で考えて編み出したりしてます。

毎度同じような絵ばかり何十枚も描くよりマシかな~などと自分で正当化しています。



というわけでデッサンの紹介でしたm(_ _)m



天気が良いともう暑い(沖縄)

天気が良いのでチャリで散歩してきました!


なんかたまには、どーでもいいことでも書いてみます。

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沖縄にちょくちょく行っていたときは晴ればかりだったのですが、
住んでみたら晴れてる日が少ないイメージで今日は久々一日快晴という感じです。



もう夏の格好
こっちは暑いし、冬服はもう着ないかも。。

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短パンにビーサン 




朝から早速チャリで、ある場所に出かけました。


実は一昨日、ニャンコが道路で。。。
だったので、マイ三種の神器を持ってチャリで出かけました(ちなみに沖縄来てから
これで4匹目。沖縄は悲惨な子が多いらしいです)


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 埋める用のシャベル、新聞紙、ビニール袋



準備万端レッツゴー☆

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しかし行った結果。。

例の子は居ませんでした!

timeline_20190503_234806.jpg        ↑ここはちょっと傾斜のキツイ坂なので車は停めづらいのでチャリで


近くの道路のどこを探しても山の下の方まで行っても居なかったので
多分誰かがなんとかしてくれたのだと思います!(^^;)。


timeline_20190503_234805.jpg ←山って感じの坂

暑いので即引き返しました。





そういえば最近は伊計島という沖縄の島にも行ってきましたよ^^♪

ウミネコいました。
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アートフェアから絵描きとして重要な要素を探る



こんにちは
現代美術の活動をしています”すー”です。

だいぶ更新が久々になってしまいました。

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今年の報告としては、
そういえば2月に名古屋でアートフェアがありましたが、
自分も参加してみたので記録しました。
今年で作家活動6年目で、
地方の国内アートフェアですが国内アートフェアは初でした。

超ロングな記事になってしまいましたが、
作家として重要と思えることも書いてみたので、
作家として駆け出しの方や、アートに関心のある一般の方も是非ともご閲覧頂けたら幸いです。



アートフェアとは                 

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アートフェアは以前もお話したことがありますが、通常よくある出品単位が作家のアートの展覧会ではなくて、出品単位がギャラリーの展覧会です。
ギャラリーが自分の抱えている取扱作家の作品を販売&お披露目して、ブランド力を高めるための場です。

そしてアートフェアの作家(職業作家)と、通常各地で様々に行われているアートイベントの作家との違いは、アートフェアはギャラリーが出品単位なので、参加している作家は多少なり各ギャラリーが推している or 売り出したい作家ということになります。




アートフェアに参加するには            

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では、そのアートフェアには、どのように参加するのか。

まずアートフェア参加は、所属ギャラリーが国内に数あるアートフェアのどれかに参加することから始まります。なので作家が参加したくてもギャラリーが出展しなければ作家は参加できません。

また、アートフェアと一口に言っても場所から規模から展示形式からランクが色々あります。

ギャラリーはブランディングのためであったり、他のギャラリーとつながりを広げる目的、新規のコレクターや作家など人脈を獲得する目的など様々な目的のために参加したりします。
また、特にフェアに参加するつもりもないのだけれどもギャラリーの横の繋がりがあるので、体裁上参加しているというギャラリーもあります。
海外のビッグなアートフェアだと出展した経歴があるだけでギャラリーのステータスになるので、フェアであまり売れないことが解っていても大金を出して参加したりすることもあるようです(全く売れないことも結構あるみたいです)
ちなみにビッグなアートフェアと言うと国内ではホテル展示式ではないブース展示式のアートフェア東京のみですね。
{それでも日本の現代アート市場は世界のアート市場から見るとトップ10以下であり、現代美術だけでなく美術産業全体を含めた総合でもランク外です。世界で3番目にお金持ちの国がアートに関しては他のアジアと比べても高くはないレベルです(国内の現代アートのマーケット規模は台湾と同レベルくらい)。
。。まあ僕が偉そうなことは全く言えないのですが。}

そうしてギャラリーが参加することで、はじめて作家もフェアに参加できます。


フェア参加にかかる予算             

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ギャラリーは自身の予算から参加出来るアートフェアを選びます。
そして資金力のあるギャラリーを除いて、予算の少ないギャラリーは取り扱い作家に参加の是非を問います。
これはアートフェアの出品料と作品輸送料を参加する作家達とギャラリーとで折半する為です。なので所属作家と言えど、お金の負担を強いられるギャラリーもあります。
様々なアートのイベントに大抵出品料がかかるようにアートフェアにも出品料がかかります。
ホテル型とブース型がありますが、ホテルだと部屋を借りている分、部屋代がかかり、ブースだと会場費がかかります。それ以外に運営費なども含まれていると思います。

出品作家と参加の是非や予算の話がついたら、フェアに参加申請をします。
ですが、ほとんどのアートフェアでは新規ギャラリーの参加は出来ません。
表面上は参加申請を受け付けていますが、ギャラリーは狭い横ならびの世界なので、実際アートフェアのギャラリーは毎年恒例の常連組が大半です。
新規ギャラリーの参加はフェアに参加経験のあるギャラリーからの紹介で主に成り立っています。

開業したてのギャラリーでも他のギャラリーと関係を持っているところは問題はありませんが、ギャラリー同士の繋がりの浅いギャラリーの参加は大変です。
参加ギャラリーが少ない小規模のアートフェアや、まだ開催年数の浅い地方のアートフェアなどから参加出来るチャンスを伺うしかありません。

ちなみに国内の地方アートフェアは出品料が最低20万程度ですが、アートフェア東京だと最低でも81万(税込み)かかります(2018年度開催)ちなみに一番安いブースが約5畳のスペースです。一番高いブース(一番広いブース)だと出品料が178万ほどです。
更に海外のアジアクラスのアート台北では、もっと費用がかかると聞きました。
バーゼルなど欧米のアートフェアなんかにすると輸送費含めて数百万かかります。

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2018年度 アートフェア東京のブース代(最小サイズ)





作家としてのアートフェア            

さて、どうにか参加も出来たら、
作家がやることは通常の展覧会と変わりません。

作家はアートフェアに出品する為の作品を用意します。
各作品の展示スペースはアートフェアの壁や設置出来るスペースを作家の数で割ったスペースであったり、ギャラリーがそれぞれの作家のスペースを個別に分けたりします。
今回の僕の場合だとホテル式のアートフェアで部屋のスペースと参加人数がそこそこ居るので、一応1人2平方メートルとなりました。(実際は作品の設置場所などは、ある程度早いもの勝ちで決まりました。搬入してセッティングの時間って大体余裕がそこまでないので、スペースも結構適当でした。)

それとアートフェアのDM用(パンフ用の掲載作品)の作品の提出も各ギャラリーであったので、出品作家でもギャラリーが推す目玉作家は早めにアートフェアのDM掲載用の作品画像と情報を電子メールで送ります。

出品する作品の用意が出来たら、ダンボールに箱詰め、梱包してギャラリーに送ります。またはギャラリーが美術品輸送業者を作家の家に手配してくれることもあります。

あとはキャプション情報をギャラリーにメールで送ります。

そしてギャラリーが色んなお客様に案内を送る他に、作家は来てほしい人たちに案内を送ったり、ネットやSNSで宣伝などする人はするでしょう。

そうして、あとはフェアに挑むだけです。

ぼくらのギャラリーは特殊な形態なので、作家の独自性を最も求められます(単純にギャラリーに資金が無いということではなくて)。
なので参加作家はフェア会場が近場だったり、規模が大きいから参加してみたり、単純に経験してみたくて参加してみたりなど、作家が自由に決めました。



アートフェアに参加してみて            

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さて、初めての国内フェア参加してみた感想ですが。
結果的に良かったです。

初めてでしたが、自分のギャラリーでは他のメンバーよりも僕の売上が最高額で飾れました。それも応援してくれたお客さまのお陰です。。ありがとう御座います。


今までデパート中心に展示活動をしてきましたが、アートフェアは客層が幅広い気がします。有名企業の社長さんも私服で来場していましたね。
まあでもそれは単純にデパートよりもお客様が多いからなのかもしれません。
アートフェアはもっと多くの作家が居るし、作家のキャリアも幅広い。なのでギャラリーも複数出展していますしね。
多くの来場者やギャラリー、作家、コレクターとの出会いがあるので作家としてチャンスもアートフェアでは多少広げられるのかなと実感しました。

「もっと早くフェアに出していればなあ。。」

そう思いました。


作家としての歩み方            

僕はまだキャリア6年目で作家としてはまだキャリアが浅いのですけど、芸術活動をスタートした年齢が通常と違いすぎるので年齢が上がるに連れて焦りが増します。

ほとんどアートフェアに出れるのは作品の実力よりもギャラリーや作家の紹介から参加したような流れだと思います。
どの業界のそうだと思いますが、才能よりも世渡り上手が出世します。
参加したければフェアに出ている作家やギャラリーと繋がればいいのです。
早く活躍したい作家はフェアに出展しているギャラリーや作家とコンタクトを取れるように活動していくのが良いと思います。

もし美大に在学中であれば、実際に作家としても活躍している教授や助手、先輩や同僚などと関係を持つことが最重要です。
その中でも最も関係を持ったほうが良いのは助手でしょうね(助手は教授のアシスタント的な立場で、元々の出身美大で務める場合が多い。学生にとっては美大の先輩であり、作家としても先輩である)。
実力十分で作家としても一足先に活躍していて世代的にも学生に近いし親しくなりやすい存在と思います(僕は誰とも繋がりませんでしたが)



成功するために人とつながりを持つ         

ギャラリーオーナーも言っていましたが


誰とも繋がりが無い作家の卵は自らアピールするしかありません。
しかしアピール出来る行動力があっても、肝心のどこにアピールすればいいのか、どうしたら効果的にアピールできるのかもよくわかりません。

それはとても遠回りで時間の無駄です。
孤独に自分のアートを高める時間も必要ですが、活躍の舞台に立ちながら磨いていけばいいのですよね。
僕も二年前にギャラリーにアピールしたわけです。

そのギャラリーも作家のスカウトはしています。
スカウトされた作家は駆け出しの作家も中にはいますし、はじめての展示がいきなりアートフェアという作家も結構いたりします。

ぼくのように誰とも親しい繋がりの無い作家は「一匹狼」ではなく、単に情弱な「一匹羊」です。
単体じゃよほどのことをしない限り出世はできません。



駆け出し作家のデパート展示のデメリット         

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今回実は2年ほどお世話になっていたギャラリーの代表的な作家「Fさん」に初めてお会いしました。
今までメールでやり取りをしてきて、作品も送って展示もしてきた仲で、ついに初めて会ったんです(ぼくがギャラリーに関わっているのも、所属が欲しいということではなくて、この作家さんと繋がっていたいと思ったからです)
そんな人に出会えたものですから、少しだけですが色々と聞きたいことを直接聞けました。
その中でも、僕のデパート展示活動に対して一言うかがえました。

Fさん「そういえば、すーさんってさぁ~。今までデパートで展示してきたんだっけ?」

すー「そうですね。ほとんどデパートです。グループ展ですけど。」

Fさん「んー。。デパート展示ってどうなんだろうね。」

すー「え、どうって、なんかマズいんですか?」

Fさん「デパートで展示してたら、ギャラリーから声かからないでしょ?」

すー「え、そうなんですか?」

Fさん「だってデパートはギャラリーとか画商が主催してるんでしょ?主催してるギャラリーの作家を他のギャラリーがスカウトしないでしょ。(横取りになる。)」

すー「。。。あぁ。。。。そうですよね。。そういうことだったのかあ。。」


こんな単純なことも解らなかったです。
考えてみたら当たり前だし、人の展示中に作家に声かけてスカウトするような常識はずれのギャラリーは今までありませんでした(一つのギャラリー除いて)

今思うと、だから昔「ART@JUNGLE」(今は幻影技芸団とか言うらしい。。)のプロデューサーも「あまりデパートで展示しないほうが良い」と言っていたのかと。。
そのわりにプロデューサー自体が若い作家を集めてデパート展示を立て続けにしているのは、どうなのだろうと思いましたが。。


更にFさんは、ぼくの漠然とした馬鹿みたいな直球の質問にも答えてくれました。

すー「Fさん、どうやったら最短でメジャーな作家になれるんですかね?」
Fさん「。。。飲み会じゃない?」
すー「結局は”人”ってことですか?」
Fさん「だと思うよ。」

やっぱり人の繋がりなんですね。



美大の問題          

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僕はタマ美の油画専攻の出ですが、
美大の中のファイン系(油画、日本画、版画、彫刻、工芸、現代美術など)では、デザイン系などとは違って本来は就職が目的ではないので、作家としてどのように作品を販売して、どのようにアーティストを職業としてやっていくかの”アートマネジメント”を教えてもらわなければならないのですが、その部分は一切教えません。
卒業してから突然放り出されるわけです。僕など何をしたら良いのか、どうすれば作家になれるのか、貸しギャラリーと商業ギャラリーの違いすらわからない状態でした。
と言うか、そもそもギャラリー自体もよく分かりませんでした。描いた絵をどこに出したら良いかも、兎に角なにもわからないのです。
なので美大という機関でも公式には教えてくれない非公式の部分(どうしたら作家を職業にできるのか)は教授や助手、先輩から教えてもらうしか無いんですよね。。
独りは何もかも手探りなので厳しいです。

そしてその”職業としての作家”になるための情報は実際に最低でもデパートかコマーシャル・ギャラリーで展示活動をしてきたような作家(職業としての作家)や、その作家を扱っているギャラリストから聞くべきでしょう。



L.Aのギャラリーと合同展示      

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今回自分が参加しているギャラリーはもう一つのギャラリーとの合同展示でした。
もう一つのギャラリーとは、
そのFさんが取扱になっているアメリカLA(ロス)ではそこそこの知名度である「HIVE」というギャラリーです。HIVEのギャラリーオーナー兼作家のNathanも通訳担当の取扱作家と一緒に来場されました。
L.Aギャラリーのオーナーのアートを観る視点が”国内で良いとされている作品”と全く違ったことが若干興味深かったです。
彼が求めているEXCITINGな作家はどうやら他のギャラリーにはあまり居なかったようです(HIVEが求めているアートがローブローアートなこともあります)

今回日本のフェアに呼んでもらったお礼にHIVEが来年企画展でこちらのギャラリーの作家を呼んでくれることになりました。でも作家それぞれの展示スペースにはかなり違いがあります。彼と仲良くなった作家には展示スペースもかなりの割合で使っていいような感じになりました(アメリカの方が人情じゃないですが、そういう感覚があるそうです)
やっぱり飲みニケーションが案外運命を決めるのかもしれません(僕は飲み会もほぼ参加していませんでした)


僕のリアリズム技法            

また、オーナーは僕の作品は気に入ってくれたようですが、企画の展示スペースは作品二枚ということになりました(小さいのを1枚の作家もいます。)
そして、ぼくのリアリズムの技術を疑っていました。

FさんからL.Aギャラリーオーナーが僕の作品について語っていたことを教えてくれました。

オーナー「すーの絵は、本当に描いているのか?僕のギャラリーの作家にもリアリズム・アーティストは何人かいるけど、こんな薄塗りのリアリズムはあり得ない。もっと絵の具で盛り上がるような厚みがあるはずだよ。」

どうやらコラージュか何かを利用しながら描いているとか、全部絵の具で描いているものとは思っていなかったらしいです。
単純に、ぼくのような描き方のリアリズムの技術はL.Aでも見たことがなかったようです。それとオーナー自身も作家ですが描き方がわからなかったことも。
未知のものを作り出すことは良いことですが、技術が疑われては損だなと思いました。
今後展示をする際は主催ギャラリーには正確に技術を伝えるべきと思いました。
でないと、ギャラリーが来場者の方々に作品の魅力を十分にお伝え出来ませんし。



最後に            

フェアが終わってみて、ぼくが展示レベルや受賞実績のわりに海外活動やアートフェア東京未経験な原因がなんとなくわかりました。
今回のアートフェアでもデパート関係の人からは僕を知っている方もいましたが、”基本の展示は公募やコンペ以外はデパート展示のみで、それ以外で*貸しギャラリーでの個展も未経験”という状態だと、画廊界からの知名度は無かったと思われます(*貸しでの展示は非常に重要で、下手なコマーシャル・ギャラリーで扱われるよりも貸しでチャンスを作る方がチャンスは広がると思います)。
ギャラリーが作家を育てるので、そういうギャラリーに所属していないということはハイレベルなステージに行けるチャンスを逃していることになります。

もっと色々新たな経験をしていきたいです。


それと僕が参加していたギャラリーは他のギャラリーとは全く別物だったと思います。
というのも国内で人気の作家はアートのコンセプトという中身よりも絵柄が主体なのに対して海外はコンセプトや作家自体も作品を購入する上での判断基準になります

国内では、例えば国内の大半のアートのコンペや公募も内容を説明する要素がなく、作品の絵柄だけで価値を判断されます。
それが日本の大半の芸術の価値の決め方なんですよね。それって全く西欧から生まれたARTじゃないのですよね。絵画ではあるけどARTではない。芸術ではあるけどARTではない。
海外で評価された実力のある作家がここではイマイチ。でも逆輸入という肩書が出来たり、話題の作家になると違う目で観る。ブランド志向で作品や作家を観る。注目されるのは上っ面ばかりな気がします。それでも良いのかもしれませんが。。

対して欧米のアートの見方は、「なぜこの作家はこういうものを描いているのだろう」、「この作品を作った作家のバックグランドはどうなんだ」と作品のもっと奥を深く見ます。

おそらくそこがアートでは最も大事なことで、
なぜ作家が作品よりも重要なのか。
それは、「作品を生み出す作家に強力なオリジナリティがあれば、そこから生み出される作品は自然とオリジナリティのあるものになる」からと僕は思っています。
自分の中に他の人にはない唯一といえるような強烈なオリジナルのもの(特別なーー体験、習慣、趣味、人格、生い立ち、障害など)がある人は世の中ほとんど居ません。なので作家といっても実際は人が驚くような変わった人生を過ごしてきたわけでもない大抵普通の人達なんですね。
そんなもので、普通の作家が作り出すものが普通であってはいけないので、皆オリジナリティのある作品を色々考えます。その中で絵柄もコンセプトも面白い作品が出来るとそれなりに評価されます。しかしその人自身は本当のところは強烈なものは特別持っているわけではない普通の人なので、たまたま面白い作品がその時、その時期に作り出せただけなのかもしれない。
そこで作家自体が作品よりも重要な判断基準になるんです。
作家に超強烈なオリジナリティがあれば、その作品は”嘘”ではないんです。
本物の変人から生み出された本物の個性なんです。
しかし持っているだけでは良い作品にならず、面白いと思ってもらえるように説明する。つまり作品の説明書が重要なんですね。それがコンセプトというものと思います。
商品の説明書なしで商品だけを観て評価する。その商品がどういう意味を持っていて、どういう理由で作られたのか十分理解せずに買う。アートの楽しみ方が半減していて勿体無いと思います。


偉そうに自分が言えないと言いながらズケズケ調子に乗って語ってしまいましたが、小さな体験ですが地方のアートフェアを経験してみて、アートに対してもっと付き合っていきたいと思えました。




おまけ

アートフェア 「ART NAGOYA」の日記が続きとして下部に書いてあります。

日記なので大したことは書いてありません。

気になった方はご閲覧くださいませ。

この日記は実は2月に書いていたのですが、実際にフェアが始まると色々と余裕が無くて、途中まで書いたっきりでした。残りは思い出しながら続きを書きました。

沖縄移住しました!

timeline_20190401_183235h.jpg  自宅近くの沖縄のビーチ



こんにちは!

更新がだいぶ久々になってしまいました。。。


ところで私”すー”は
沖縄に移住しました!!!


本当に年末年始からずっとバタバタしていました。

まだ全然生活のリズムが整っていなくて準備中という感じですが。




いやーーー
横浜から、ついに沖縄移住です!

まさか沖縄に移住するとは思わなかったですが、もう気分は半分”うちなーんちゅ(沖縄の人)”です。
実際は沖縄の人からは”島ないちゃー(内地から住み着いてる人)”と言うらしいですが。


とにかく引っ越しの荷物をまとめるのが大変でした(特に作品の梱包)。




沖縄で       

横浜でパスポート取得してから、転出届もして沖縄へ。
沖縄に上陸してから新住居に届いた42個ものダンボールを解いて、とりあえず床に並べて生活(まだ一部ダンボールが片付いてませんが)。


timeline_20190402_210917.jpg  ←この部屋以外にもダンボール箱だらけ



生活道具やいろいろ揃えるのにお金がかかるので、出来る限りジモティやメルカリなど中古で購入をするようにしています。
大きなダイニングテーブル、食器棚、制作用のデスクに高さ調節できる回転椅子7個、ブラインド、パソコンデスク、折りたたみデスクと椅子など家具はいくつかジモティで揃えました。家電や棚は価格コムのサイトから注文、冷蔵庫はリサイクルショップで購入しました。
パソコン教室がデスク一式すべて無料であげますの情報が来たときはラッキーでした。

timeline_20190403_094123.jpg  ←食器棚 1000円

timeline_20190403_094120.jpg  ←デスク 0円

timeline_20190403_094119.jpg  ←椅子 0円

timeline_20190403_094121.jpg  ←PCラック 2500円



まだ足りないものがあって、この物件はエアコンがなぜか一台もついていないので、新たに購入しなければいけません(地味にイタい出費)。それもジモティで中古でいいかと思っていますが。

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デフォルトでエアコンのない部屋


ちなみに駐車場は流石に車社会の沖縄は格安です。
沖縄じゃ一家に一台じゃなくて、一人一台が通常らしいので。

timeline_20190403_201742.jpg  ←アパートの駐車場(縦列があります)



それと新拠点で個人的にお気に入りなのが、
高速沿いの物件なんです!
自動車や電車の音が個人的に子供の頃から好きなので近くに住めて幸せです☆
高速沿いと言っても、物件は丘の上で高速は下にあるので、そこまで騒音でもありません。
しかもベランダの外が高速道路の丘の上なので向かいに建物が無く、沖縄の空がよく観えて、とても気持ちがいいです。

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朝方

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夕暮れ 

それに、沖縄の建物はコンクリで基本鉄筋RCなので、お隣さんや上下の生活音や騒音は全くしません。部屋でHIP HOPしても平気そうです(しませんが)。
これがなんと言っても一番良いところですよね。。



それから転入届に印鑑証明、住民票、警察で免許証の住所変更など手続きを済ませました。

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移動手段としてネットでチャリを購入。

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もう組み立てて、主に買い物用に乗っていますが、沖縄は神奈川県並に坂が多いし、メインの通り以外の道がガタガタ、デコボコが酷くて、なかなかシンドいです。

横浜からだと、なんだか少し田舎というか、沖縄に来たんだな~と実感します。

timeline_20190403_201748.jpg 近くの丘から( 沖縄自動車道(有料)が下に見えます)



早いものでもう4月ですが、
こちらは1月、2月も20度を超える日も結構あってそこまで寒くはないです。

ちなみにもう海開きをしているビーチもあります。
今月から全てのビーチが開放されます。

最近やっとちゃんと海を観に行きました。
弟の結婚式の会場周辺の海以外で沖縄に5年ほど行ってて海、ビーチを目的に行ったことがなかったので、ビーチデビューな感覚です。
確かに海は綺麗でした。
やるかどうか分かりませんが、ビーチでアートとかいろいろ考えてはいます。考えては。。


それと実は最近引っ越したわけではなく、もう少し前からここに居ますm(_ _)m
大袈裟かもしれませんが、これからここでの人生が始まるので期待と不安が入り交じる感覚です(不安の方が大きいですが)。

心機一転やってまいります

 






横浜~沖縄に移住するために引っ越し準備

こんにちは。
突然の報告ですが、




私すーは思い切って横浜から沖縄に引っ越します!

timeline_20190203_221410.jpg 


なぜ沖縄なのか。

僕は今まで北海道~四国&四国一周を自転車で野宿しながら数ヶ月旅しましたが、その中でも
「沖縄には一生行くこともないだろうな。」
と思っていました。
海も島も興味もないですし、食わず嫌いでしたが、
いざ行ってみると
「人がすごく親切で温かい。。」
という印象に変わりました。
実際に住んでみたら色々と気がつくことが多いと思いますが。。

都会生まれの自分は東京のような都会が嫌いでした。
そのうち都会から離れて生活したいと思っていたので地方での暮らしに興味を持っていました。
環境が良い、利便性などで住みやすいなど、それぞれ魅力に感じるポイントはありますが、その中でも”人が良い”というのは一番良いのではないかと思っています。

人や物は多いけど忙しさと寂しさに囲われた東京のような都会よりも、ゆったり南国雰囲気な沖縄は都会で暮らしてきた自分には魅力です(正直まだよくわかりませんが)。


何度か沖縄には足を運んできましたが、いよいよ移住することにしました。


というわけで
思い切って沖縄に引っ越すための準備を始めました。




引っ越し準備1(歯医者)


まずは、歯医者の治療をこっちで完璧に終わらせました。

虫歯じゃないのですけど一年ほど前に歯の根元が中で折れてしまったので永久歯を初めて抜いたのですよね。フリーウェイトでパワーベルトとか装備一切無しで110kgのバーベル担いで連続フルスクワット11repsとか、尻上げ無しの胸当てベンチ120kgとかハードな筋トレを数年前までしていたので歯を食いしばっててダメージを追っていた歯が折れたのかもしれません。

で、処置完了。
外に出ると歯科の表にクリスマスツリーが。

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実はこの時はクリスマスでした。



引っ越し準備2(パスポート)

さて次に一応海外でアートに挑戦するかもしれないので準備としてパスポートを申請しに行きました。ぼくは横浜市なので横浜の港の方のパスポートセンターに行ってきました。

昔の時代の横浜の定番ナンパスポットだったという山下公園の直ぐ側です。

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山下公園の通り



パスポートセンターはこのビルの2階にあります。

timeline_20190112_210806.jpg timeline_20190112_210804_0.jpg


前に行ったときも混んでいましたが、今回も混んでいました。
まあいつも混んでいるイメージですね。

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前は10年パスポートにしましたが結局タイに1回行ったきりで期限切れ。。
だったので今回は5年にしました。


最後に唯一好きな横浜の港を観てきました。


さっきの建物の向かいの道路を横切って。。
timeline_20190112_210810.jpg timeline_20190112_210809.jpg


すぐ港です。

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timeline_20190112_210813.jpg   桜木町方面のクイーンズスクウェア


桜木町のみなとみらい~このあたりは道路の広くて人が少ない割におしゃれな雰囲気で壮大な海が眺められて本当に好きです。
外人さんも多いし大きな巨大客船も停泊しています。
この景色が見れなくなるのは少しさみしいです。
一度だけスケッチブックを持って港で舟場を写生したことがあります。

最後に横浜中華街行くつもりでしたが、ちょうどこのときに顔の一部が皮膚病になってしまったので行けなかったのが無念。。(植物油が駄目なので)




引っ越し準備3(荷造り)

次は大事で荷造りです。

「作品の荷造り」                       

最初にいちばん大事な全作品の梱包をしました。

3号~100号までサイズに合わせてダンボールを作って梱包したので何日もかかりました。
一枚づつプチプチのエアキャップで包んで作品に合わせてダンボール裁断して相当丁寧に作ったので結構しんどかったです。
でかい作品は一日一個づつ箱を作って梱包しました。

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30号数枚の梱包

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50号二点の梱包



そしてこれが大物の100号4枚入り。
これだけで2m×130cmほどの8mmマックスの分厚いダンボールの板を4、5枚使いました。
これ作るのマジで大変でした。
大きなダンボールを部屋で裁断するためのスペースを作るところから始めないといけませんでしたから。

timeline_20190112_210800.jpg 

この他にも作品のダンボール箱をいくつも作りました。




「私物の荷造り」                        

それから私物の荷造りです。

私物ではまず最初に不要な名刺を全部処分しました。

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どれだけあるかわかりませんが、
名刺は個人的には要りません。
日本の名刺交換の文化もあまり好きではありません。
多かったのがデパートの方の名刺でした。デパートに限らず名刺なんかもらっても、自分には100%意味ないですからね。
興味があるなら、どちらかがその場で連絡先を聞いたり、次の展示の引き込みやスカウトなどしてきますし。
いつも「意味ないのにな~」なんて思って交換していましたが、後半は「すみません忘れてきました」とか正直に「持っていません」などと言って名刺も渡しませんでした。←(常識の無い男)

デパートの方の名刺もギャラリーの名刺も作家の名刺も大半捨てました。
一応言っておきますが、
ヤケクソになっているわけではありませんよ^^;
大切なことは名刺からは始まらないと個人的に思っているだけです。

とにかく
「捨ててしまえ~」
。。という気持ちで捨てました。


名刺に続いて病院の診察カードも結構ありました。
画像は全部じゃなくて、まだまだカードあったのですけどほかは以前捨ててしまったのですが記念にこれは取っておきました。

timeline_20190112_210857a.jpg 

案外体弱いんですよね。。

色んな病気にかかって沢山クリニックや大病院も行きました(精神科は行きません。というか行く必要も無いですが)。

こんなんだから鍛えてるし、走ったりもしているんですよね。





それから今まで使ってきた生活用品や私物を荷造りしました。
荷造りと断捨離を同時にしながら、
ダンボールはヤマダ電機やネットで購入して持っていくものを梱包します。

作品以外で一番多かった私物の第一位は”本”でした。

その数なんと10箱以上。。

しかも作品入れた全部の荷物のダンボールの数が43個でした。。。。。


多すぎでしょ。。^^;;

これを横浜~沖縄まで運ぶ輸送費がイタかったです。

しかも何が痛いって、
一番苦労して作った100号4枚が入った大型荷物が送れなかったことでした。。。!!!



ここで作品を輸送している方に向けて説明すると、
ぼくの周りのアート関係者は大体ヤマト運輸を使います。
他に佐川と西濃がありますが事故率やサービスの良さでヤマトがその中では信頼が置けるからです。

そしてヤマト運輸を利用する場合は作品のサイズによって宅急便かヤマト便を使い分けます。

「ヤマト運輸」
宅急便 縦・横・高さの合計が160cm以内
ヤマト便 縦・横・高さの合計が200cm以内
らくらく家財便 縦・横・高さの合計が450cm以内
展示活動をしていて、らくらく家財便はまず使いません。
というか使ったことがありません。
画商が行うデパート展示は美術品輸送専門の業者を手配してくれるので100号でも問題なく運んで
くれます。
今回僕は展示ではなく、引っ越しなのでらくらく家財便を利用しようと思いました。
それとヤマト便とらくらく家財便じゃ金額が結構違います。
らく家財は家具を運ぶ用のヤマトの別の小会社がやってるサービスで高いです。


で、
100号を仕方なくヤマトのらくらく家財便を利用しようと思ってサイズを調べたら、縦横奥行きの合計が350cm以内だったのでEランク。
沖縄の輸送はEランクまでで、それ以上の大きさになるFやGランクの荷物は沖縄までは運んでいないのです。
ぼくはEランクですから沖縄まで運べるはずなので、高額ですが運ぶ予定でしたが、裏設定が発覚して送れませんでした。

まず沖縄までの大型荷物の輸送は日本郵政もヤマト運輸もどこの運送会社も航空便ではなく船便を利用します。
電話でヤマトに確認しましたが船に乗せる荷物は写真のロールボックスパレットに乗せるようです。

img_main.jpg 
出典:http://www.yamatobc.com/box/index.html

そして、たとえ3点の合計が350cm以内でも、パレットに乗せれない長さの荷物は送れないのです。

なので、めちゃめちゃ苦労した100号入りのダンボールが送れませんでした。。。。

沖縄では最大の公募展で沖展というのがあるのでそれに出品しようと計画していたのがオジャンになりました。。
地方の公募展なので作家の画歴にもならない感じですが、沖縄でアート活動(展示・教室など)をしていくためにはここでの受賞や人脈作りも必要なことと思います。

新たにこちらで100号を描かないといけなくなりました。
こっちで生活を整えてから今年の別の公募に間に合わす為に新たに100号描くって考えただけでシンドいです。
下地作るだけでも大変ですしね。。


というわけで荷物を全部送って準備終わりです。



珈琲画

オマケで多摩美のときと卒業してからも描き続けていた珈琲画が出てきました。

す1_html_11c0303c
ジャンボ旅客機 

え1_html_m3e183997 ”Girl” シリーズ

実は美大では写実は描かずに卒業までずっと抽象画を描いていたんですよね。
しかも珈琲画と名付けて描いていました。

この珈琲を使った描き方も今のリアリズムと共に自分で編み出し完全にオリジナルの描き方です。
もちろん作風も独自のもので、この珈琲画のスタイルは今でも好きです。



ここで思うことが、
珈琲とか絵の具ではないものを使って絵を描いている方々が世の中にいますが、それだけだとアート市場では。
「だから何なの?」
と思われます。

珈琲で絵を描くこと自体は新鮮味も斬新さもありません。(イカ墨とかその他の素材も同様に。)

正直、珈琲よりも茶色の絵の具のが当然発色も良く綺麗な色が出ますし。

それをあえて珈琲を使う意味は、
「珈琲という絵の具でないもので描いた」
ということを面白いと思っているからでしょう。
しかし、その次元で完結してしまっているならそれはアートではなく”ただの絵”です。

ぼくは珈琲で描いているときに、
「なぜ絵の具でなく珈琲で描かなければならないのか」
「珈琲で描くことの必要性」
「珈琲でないと出来ないこと」
を説明、科学的にもコンセプト的にも提唱しなければ意味がないと思っています。

偉そうなことは言えませんが絵を”アート作品”と言えるまで昇華できるにはそういう”中身”が必要なんです。
ぼくの珈琲画には明確にそういったコンセプトがあります。

それはまた機会があればお話します。




とりあえず沖縄へ向けての準備完了!

いざ出発へ☆